寝不足の状態で車の運転をすると、どんな影響があるのでしょうか。
反応速度が鈍り、突然の出来事に対応できなくなるだけでなく、判断力や注意力も散漫になり、事故のリスクが高まります。
アメリカの調査によれば、推奨される睡眠時間を1~2時間下回るだけで、事故のリスクが倍増することが明らかになっています。
この記事では、寝不足が運転に及ぼす具体的な影響や、それを防ぐための対処法を詳しく解説しています。
安全運転のために、チェックしてください。
寝不足が運転に及ぼす影響
寝不足の状態で自動車の運転をするとこんな良くない影響があります。
反応速度が低下する
寝不足だと起きてはいるけれど、頭がぼーっとしますよね。
歩道から急に道路を渡る人が出てきた!
小さい動物が飛び出してきた!
大きなゴミ?が落ちてる!
前にいきなり他の車が割り込んできた!
寝不足の時は、こういう突然の出来事にいつものような反応・対応ができないので、事故の可能性が上がります。
自分のせいじゃなくても、事故になったら大変です。
判断力が低下する
睡眠不足だと判断力も落ちて、交通ルールを守れなくなったり、危ない運転をしてしまうことも。
一刻も早く家に帰って寝たい!と信号無視をしてしまったり、スピードを出しすぎたり。
注意力が散漫になる
寝不足の状態だと、信号や看板を見逃してしまうことも増えます。
眠気による居眠り
これが一番怖い!
起きているつもり、まだ大丈夫なつもりでいてもすーっと眠りに落ちてしまうことはあります。
居眠りは大きな事故を引き起こす原因になります。
寝不足運転のリスク
寝不足の状態で運転すると交通事故の危険性が高まることがよくわかったと思います。
アメリカの調査では、一般的に推奨されている睡眠時間を1~2時間下回っただけで事故のリスクがほぼ倍増することがわかっています。
これは米高速道路交通安全局(NHTSA)が調査した事故のデータを、全米自動車協会(AAA)交通安全財団が改めて分析したものです。
事故前の24時間にドライバーがどれだけ睡眠を取っていたかによって分類したところ、成人の適切な睡眠時間とされている7時間以上に比べて、4時間未満しか眠っていないと事故発生率は11.5倍、4~5時間だと4.3倍に跳ね上がったそうです。
また、5~6時間眠っていても、事故は1.9倍に増えることが分かりました。
あなたの周りでも「寝不足で運転してヤバかった」「居眠り運転の車にぶつけられた」というような話、聞いたことありませんか?
対処法と予防策
- 適切な休息:しっかりとした睡眠は必須。短時間でも深い眠りを心がけましょう。
- 休憩の取り方:長い距離を運転する際は、2時間に1回は休憩を取ることをおすすめします。
- 眠気覚ましの方法:飴やガム、冷たい水を飲むなど、眠気をシャキッとさせる方法を取り入れてみて。
- 代行サービスの利用:どうしても運転が危ないと感じたら、代行サービスを使うのも一つの方法です。
寝不足なのに家族や友人に車を出して欲しいと言われたら
寝不足で運転はつらい、でも家族が買い物に行きたいと言っている、友人に遊びに誘われた、などなど。
断りにくくて車を出してあげる人もいるかもしれません。
自分で運転しない人は「寝不足くらい大丈夫でしょ」と思ってしまいがちですが、あなたの健康と安全は何より優先されるべき。
そんな時はこんな風に説明してみてください。
「今日は寝不足で、体が思うように動かない状態なんだよね。車を運転するときは、集中力や判断力が必要だけど、今の私ではそれができないから、安全を考えて運転は控えたいんだ。ごめんね。」
まとめ
寝不足の状態での運転は、反応速度の低下や判断力の喪失など、多くのリスクがあります。
特に、推奨される睡眠時間を1~2時間下回るだけで事故のリスクが倍増するというデータは驚きですよね。
運転する際は、十分な休息をとること、長距離運転時の休憩、眠気覚ましの方法など、安全対策をしっかりと取り入れることが大切です。
あなたの命と他者の命を守るために、安全運転を心がけましょう。